このたびの東日本大地震におかれまして、災害の影響を受けた皆様、大切な人を失った方々に哀悼の意を捧げるとともに、心よりお見舞い申し上げます。
これまで私が生きてきた半世紀余りの中で、かつて経験したことのない大災害を文字通り、目の当たりにしてしまいました。大災害の進行を、テレビを通じて同時進行で疑似体験するという前代未聞の経験は、これまではあり得ないものでした。それだけ今回の震災は恐ろしいものとして、心に深く刻み込まれてしまいました。
私達にできることは、被災地に義援金や必要な物資を届けることと、この壮大な犠牲を無駄にせず、次の災害に対する方策として生かすことではないかと思います。それにしても今回のような想像を遥かに超える災害に対して、人間が如何に無力であるかを思い知らされたような気がします。言い換えれば地球という惑星の誕生からこれまでの歴史を考えれば、いかなる耐震構造も、また強固な防波堤なども何の意味もなく、地球のほんの一瞬の平静時に、仮の繁栄を楽しんだだけなのではないかと思いたくなってしまいます。
ともあれ余りにも突然、家族や家を失い途方に暮れる被災者の皆様に、一刻も早く笑顔が戻ることを祈らずにはいられません。
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